🌙 睡眠障害

睡眠障害について

睡眠障害に関する記事(全1本)を1ページにまとめました。目次から気になる項目へジャンプできます。

このページでわかること

睡眠時間は加齢とともに自然に短くなるため、「8時間」という数字にこだわらず、日中快適に過ごせているかを目安にすることが大切です。生活リズムの乱れや不眠を放置すると、生活習慣病やうつ病のリスクが高まることもわかっています。日常生活でできる12の工夫や、睡眠薬との正しい付き合い方についても紹介しています。

1. 睡眠・不眠症について

1-1. 睡眠の大切さと不眠の実情

睡眠時間は年々短くなる傾向にあり、不眠を放置すると生活習慣病やうつ病のリスクも高まります。

私たちは、人生の4分の1以上を眠って過ごしています。人生をおよそ80年とすると、20年以上は眠っていることになります。そのため、睡眠がとれていると快適な生活を送れる一方で、眠れないということはとても苦しく耐え難いものでもあります。

1-2. 加齢と睡眠

年齢を重ねるほど必要な睡眠時間は短くなるため、「8時間」にこだわらず日中快適に過ごせているかを目安にするとよいでしょう。

日本の一般成人を対象にした不眠調査では、20〜30代で13.9%、40〜50代で16.2%、60歳以上で25.2%と、年代が上がるにつれて不眠の割合が高くなることが示されています。年齢を重ねると睡眠は全体的に浅くなり、眠れる時間が少しずつ減ってくるのが自然な変化です。

1-3. 生活の変化と体内時計

生活リズムが大きく変化する出来事があると体内時計が乱れやすくなり、日光・人との交流・ブルーライト対策が整える助けになります。

私たちのこころの健康を保つための重要な脳機能の一つに、体内時計があります。体内時計がスムーズに働くと心地よさを感じられるようにできている一方、体内時計が乱れると、うつ病や糖尿病、肥満などさまざまな心身の状態が悪化することが研究で示されています。

1-4. 睡眠を改善させるための日常生活のヒント12項目

厚生労働省の睡眠障害ガイドラインに基づく12項目は、睡眠時間へのこだわりを手放すことから、光・食事・運動の使い方、注意すべき症状まで幅広くカバーしています。

厚生労働省の研究結果をもとに作成された睡眠障害の診断・治療ガイドラインでは、睡眠を改善させるための日常生活の工夫として、次の12項目が推奨されています。

1-5. 睡眠薬について正しく知る

現在の睡眠薬は種類によって依存性や作用のしかたが異なり、正しく使えば安全に、必要であれば段階的に減量していくこともできます。

睡眠薬というと、「飲むと頭がぼーっとしてしまうのでは」「使っているうちに効かなくなって、量がどんどん増えていくのでは」「体がふらついて夜中に転んでしまうのでは」といった心配の声を、診察の場でもよく耳にします。ぼんやりする感覚については、睡眠薬にはいろいろな種類(主に作用時間や作用機序)があり、自分に合わない睡眠薬だと眠気が残ることがあるため、医師と相談して自分に合った薬を調整してもらうことが大切です。

出典・参考文献

「睡眠障害の対応と治療ガイドライン第2版」

著者・発行元:内山真(睡眠障害の診断・治療ガイドライン研究会) | 出版社:じほう | 発行年:2012

「睡眠学の権威が解き明かす 眠りの新常識」

著者・発行元:内山真 | 出版社:KADOKAWA | 発行年:2018

「医療・看護・介護のための 睡眠検定ハンドブック」

著者・発行元:日本睡眠教育機構(監修)・宮崎総一郎/佐藤尚武(編著) | 出版社:全日本病院出版会 | 発行年:2013

監修:久場禎三(沖縄中央病院 院長・精神科医/ラジオ番組「こころの架け橋」パーソナリティ)