🍽️ 摂食障害

摂食障害について

摂食障害に関する記事(全2本)を1ページにまとめました。目次から気になる項目へジャンプできます。

このページでわかること

摂食障害は、病的なやせがあっても食べられない「拒食症」と、過食のスイッチが入り自分で止められなくなる「過食症」に大きく分けられます。いずれも本人の意思だけではコントロールできない病気であり、考え方の見直しや自己表現の練習、無理のない目標を立てた段階的な取り組みによって回復が可能です。

1. 摂食障害について

1-1. 摂食障害の基礎知識(拒食症・過食症の違い)

摂食障害は「拒食症」と「過食症」に大きく分けられ、どちらも自分の意思だけではコントロールできない病気です。

摂食障害は大きく「拒食症」と「過食症」の2つに分けられます。病的なやせがあっても食べられない状態を拒食症、病的なやせがなく過食が強く出る状態を過食症と呼びます。摂食障害は「行き過ぎたダイエット」ではなく、本人の意思だけではコントロールできない病気であるという点を理解することが、周囲が接するうえでも大切です。

1-2. 拒食症の治療

無理のない目標体重を決め、体重が増えることへの不安に少しずつ慣れていくことが治療の中心になります。

拒食症の治療では、過食症と同様に考え方の修正や自己表現の練習を行うことに加えて、肥満への恐怖に対して無理のない目標体重を決め、体重が増加することへの不安に少しずつ慣れていくことが必要になります。症状が重く生命の危険がある場合には入院が必要になることもあり、見守りのある環境で食事をとったり、必要に応じて栄養剤を使ったりしながら危機を脱する方法がとられます。

1-3. 過食症の治療・対処法

考え方の見直しや自己表現の練習に加えて、自分を責めない視点や感情の受け止め方を身につけることが回復につながります。

過食症の治療では、ストレスをためやすい考え方を見直し、自分の気持ちや考えを上手に相手に伝える自己表現の練習をしていくことが有効とされています。過食を止める薬はないため、日常生活や食事の日誌をつけて、どのような考え方が過食につながっているのかを見つけていくことが治療の出発点になります。

出典・参考文献

「焦らなくてもいい!拒食症・過食症の正しい治し方と知識」

著者・発行元:水島広子 | 出版社:日東書院本社 | 発行年:2009

「摂食障害の理解と対応―現代の思春期女性―」

著者・発行元:井上洋一 | 出版社:メディカルレビュー社 | 発行年:2005

「摂食障害の不安に向き合う―対人関係療法によるアプローチ―」

著者・発行元:水島広子 | 出版社:岩崎学術出版社 | 発行年:2010

「拒食症・過食症を対人関係療法で治す」

著者・発行元:水島広子 | 出版社:紀伊國屋書店

関連Q&A

Q摂食障害(拒食症・過食症)についておさらいしてほしい。

A拒食症は病的なやせ(標準体重の80%以下)があっても食べられず体重増加に恐怖心がある状態、過食症は病的なやせがなく過食のスイッチが入り嘔吐を伴うことが多い状態。治療にはストレスをためやすい考え方の見直しや自己表現の練習(アサーション)などが有効。

監修:久場禎三(沖縄中央病院 院長・精神科医/ラジオ番組「こころの架け橋」パーソナリティ)